大潮に合わせてショウロ狩り

    ゴールデンウィーク間近になると潮干狩りのシーズンとなる。そして、潮干狩りと言えばのキノコがショウロだ。この時期、海岸の砂地に植えられた黒松林に姿を現す(秋にも出るらしい)。
    今回も、大潮のタイミングに合わせて「潮干狩り&ショウロ狩り」を狙った。ショウロは径4〜5cmクラスの大物がいくつも見られたが、その多くは時間が経って中身が褐色となった「麦ショウロ」状態だった。こうなるとイヤな臭いも放ちはじめ、食べるのには向かない。1週間遅かったか・・・。それでも、中身が真っ白な「米ショウロ」だけを残し、アサリとショウロのお吸い物で贅沢な旬を味わうことができた。


    2017/4/27 (神奈川県)


    2017/4/27 (神奈川県)

    潮干狩りのシーズンはショウロのシーズン

    潮干狩りのシーズンが訪れると、このキノコを思い出す。日本では平安時代から尊ばれてきたキノコ、ショウロだ。春と秋に、海岸のクロマツ林の地表などに姿を現す。4~5月に、防砂林が植えられている海岸近くで潮干狩りをする時には、林の砂地も気をつけて見てみるといい。キノコと言ってもジャガイモのような形をしていて、地表に現れていても一般の人に気づかれることはなさそうだ。
    割ってみて中身が白い状態のものは、「米ショウロ」と言って食べられる。食感はジャキッとした歯触りで、噛むと奥に感じられる味は「上品なシイタケ」。爽やかな心地よい香りがする。アサリとショウロのお吸い物は、まさに今の季節の旬の味わいだ。


    2011/4/20 (神奈川県)


    2011/4/20 (神奈川県) ※掘り出したショウロたち


    白い「米ショウロ」と黒い「麦ショウロ

    海岸林のキノコ

     自分があまり知らないキノコのフィールドに「海岸」がある。防風林などの松林を中心に、海岸ではけっこういいキノコが採れる(らしい)。ハツタケシモコシマツバハリタケハマシメジ、そしてショウロなど。
     ある海岸の松林にショウロが出ると聞いたので行ってみた。ショウロは春と秋の2回発生し、春は4月前後に出るという。ちょっと時期遅れかなと思ったのだが、潮もいいので潮干狩りがてら出かけてみると、出てる出てる。クロマツの根元の砂地に、黄褐色の小芋のようなものがポコポコと。まだ表に出きらずに砂をかぶっているような個体は、これよりも色白だった。松の根際や地面から表に露出している根っこの周辺に出ている。手で触れたりすると、うっすらと赤みが差してくるのも本種の特徴だ
     切断して中が白いものは米ショウロといって食べ頃だ。これが黒っぽくなると麦ショウロといって食べられなくなる。調理法が詳しく分からないので、平安時代から日本人に親しまれてきたというお吸い物にしてみると、ほのかにキノコの香りがしてくる。食感は、ハンペンのような柔らかさの中にジャキッとした歯ごたえ。「焼き林檎のような」と形容する人もあるが、この食感は焼いて食べると一層はっきりわかる。味は、上品なシイタケ味という感じだ。
     ショウロと言うと「平安貴族の食べ物」というイメージが強く、もはやめったなことでは見つからないものと勝手に思いこんでいたが、こんな身近に見つかるとは驚いた。ショウロはこれまで「目標菌」にさえ挙げていなかったのだが。今年の秋には海岸のキノコにも目を配ってみようと思う。


    2010/5/14 (神奈川の海岸)


    触れた後には赤みが差す


    白い断面 (=米ショウロ)

    Eat-a Fungi.
    東京在住。キノコ中級者。いちばん好きなキノコはチャナメツムタケ。自由業。

    Eat-a Fungi

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    *このブログ中でのキノコの同定には間違いがある可能性もあります。天然キノコを食される場合にはご自身の責任においてご判断ください。 *福島第一原子力発電所事故の影響により富士山をはじめとする各地で天然キノコの採取に対する自粛の要請が自治体から出されています。このサイトは皆さまに各地での天然キノコ採取を薦める主旨のものではありません。くれぐれも、各自、自己責任でのご判断を願います。