松林の中のロクショウキノコ

    ハツタケである。別名ロクショウキノコ。まるでカビが生えたように見える青緑のシミが特徴だ。新鮮な個体にシミはないが、少し触ったりするだけですぐに変色していく。アカハツアカモミタケに比べると、地の色は赤紫色っぽいというイメージ。ただし下段にアップした写真のように、カサの色がオレンジがかっていてアカハツのような見ばえの個体もあった。湿り気を帯びる前の個体は、もともとこんな色なのだろう。


    2013/10/3 (富士山)


    2013/10/3 (富士山)


    2013/10/3 (富士山)

    ハツタケご飯の旨さ

    富士山ではあまり馴染みがないように思われるハツタケ。それは、アカマツ林に早めの季節に入ることが少ないからだろうか?シーズンの最初の頃に出始めるキノコだから初茸と名付けられている。自分は、過去にも、10月の始めにマツタケを探しにアカマツ林に入った時、(遅れて?)発生しているハツタケをわずかに見つけたことがあったが、今回は、おなじ季節の同じような場所で小群生に当たった。
    色が変わる前のハツタケは赤紫色の立派なキノコだが、緑青色が出始めた後のハツタケは、青カビを連想させる「気持ちの悪い存在」に様変わりする。変色性が強いキノコなので、デフォルトの色のハツタケにはなかなか出会えない。今回出会ったハツタケはまだキレイな色の個体も多く、どうやら出始めたばかりのものだったようだ。今年は猛暑で夏が長引いたので、ハツタケの出るタイミングも遅れたのであろう。
    以前にハツタケを採った際には、数が少なかったので塩焼きにして食べたのだが、今回はそこそこの数を採ったので、有名な「ハツタケご飯」を作ってみた。爽やかな香りと大地の香りとが混ざり合って、なかなか上品な味わいだ。これまでに食べてきたどのキノコの炊き込みご飯とも異なる風味で、自分の中ではかなり上位にランキングされることになった。


    2012/10/6 (富士山)


    2012/10/6 (富士山) ※緑変した後のハツタケ

    日本で昔から親しまれてきたキノコ

    日本で昔から親しまれてきたキノコと言えばマツタケショウロヒラタケ、そしてこのハツタケというイメージがある。
    ハツタケは、秋の初めに、地面が整備されたような状態の松林に出やすく、公園や海岸の林などでは普通に採られているようだ。富士山ではあまり聞かないのだが、今回、マツタケを探しに入ったアカマツ林の中で初めて出会うことができた。アカハツアカモミタケの見映えには肌色~オレンジ色という明るめの印象があるのに対して、ハツタケの場合はそこに赤紫をかぶせて色を重くしたような印象だ。そして、そのままの「ロクショウ」という地方名があるくらいに、濃い青緑色のシミが目立つのが一番の特徴。
    食感はベニタケ科特有のボソボソなものだが、とにかく美味しいダシが出ると聞いていたので、まずはプレーンに塩焼きで食べてみた。旨い。いかにもキノコという味わいで、この旨みは確かに特筆すべきものだ。ベニタケ系のキノコはどうしても敬遠してしまいがちだが、これならば、また見つけた際には採取しようと思う。


    2010/10/6 (富士山)


    2010/10/6 (富士山)
    Eat-a Fungi.
    東京在住。キノコ中級者。いちばん好きなキノコはチャナメツムタケ。自由業。

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    *このブログ中でのキノコの同定には間違いがある可能性もあります。天然キノコを食される場合にはご自身の責任においてご判断ください。 *福島第一原子力発電所事故の影響により富士山をはじめとする各地で天然キノコの採取に対する自粛の要請が自治体から出されています。このサイトは皆さまに各地での天然キノコ採取を薦める主旨のものではありません。くれぐれも、各自、自己責任でのご判断を願います。