同定願い:黒くてダンディなフウセンタケ?

    カサはまっ黒で、少しビロード状。カサの縁には膜の名残のような白い縁取りがある。ヒダは白。柄は黒の粒子に覆われ、中実で下ぶくれの風船状。公園のウッドチップの上に数個ずつまとまって生えていた。ヤギタケのフウセンタケバージョンのような見映え。特にイヤな臭いとかはありませんでした。こんなに特徴がハッキリしているのに、図鑑などを見ても私には同定できませんでした。ヨーロッパにはヤギタケの春バージョンのようなHygrophorus marzuolusというキノコがあるようだが、写真を見ると、ヒダがもっと疎なので、たぶん違う種類だと思います。どなたかわかる方がいらっしゃったらお教えください。


    2011/5/31 (東京郊外)


    ※色はヤギタケみたいな構成。


    ※柄は中実でフウセンタケ科のような下ぶくれ。


    2011/6/3 (東京郊外) ※3日後の様子です。

    ピンクのアラゲキクラゲ

    梅雨時期にアラゲキクラゲがわんさかと出てくる、近所の秘密の場所を覗いてきた。雨が続いた後なので、案の定、うち捨てられた材から出てるわ出てるわ。その中で、変わった色合いの集団が目についた。なんとピンク色をした同種だった。よく見てみると、白いものも混ざっている。これは恐らくアルビノだろう。真っ白なアルビノがネット上などで報告されているのを見たことはあるが、ピンク色のアラゲキクラゲがあるとは驚いた。まあ、濃褐色と白の間をとればピンクっぽくなるのも不思議ではないのだが。これをうまく繁殖させれば、面白い商品として売れるかも知れない。


    2011/5/27 (東京郊外)


    2011/5/27 (東京郊外) ※真っ白なアルビノも出ていた。

    食菌とは言うものの

    ウラベニガサ。森の中でも、また人里でも、ちょっと朽ちかけた倒木や材木があれば、どこにでも生えているという印象がある。ヒダは離生し、成長すると薄く紅を差して肉色になるので、この名前が付いている。雨後などに見かけると、全体の印象が、なんともみすぼらしい感じで弱々しい。これでも食菌だ。ただし、泥臭く、旨みも少なく、水っぽく、歯ごたえもよろしくないそうだ。まあ、無理して食べなくてもよいキノコだろう。


    2011/5/25 (東京郊外)


    2011/5/25 (東京郊外) ※ヒダは強く離生する。

    倒木や切株に群生する小型きのこ

    朽ち木などに群生する小さな菌としてはイヌセンボンタケなどヒトヨタケ科のキノコが思い浮かぶが、この菌も今の時期あたりから秋にかけて、あちこっちで切株や枯れ木の表面を覆う。ヒメカバイロタケ。樺色の小さなキノコという意味のネーミングだ。一つ一つはカサの径が5-10mmくらいだが、とにかく数多くの個体が固まっていっせいに姿を現す。鮮やかなオレンジ色の群生は、森の中でも目立つ存在だ。ヒメカバイロタケは、そのヒダの「垂性」ぐあいが美しいと思うのは私だけだろうか。思いの外「疎」なヒダなのだが、それを写真に収めるために、私はよく、群生の下方にカメラを突っ込んで当てずっぽうでシャッターを切っている。


    2011/5/25 (東京郊外)


    2011/5/25 (東京郊外)

    木耳4種

    すでに梅雨のような雨天続きの合間に、里山を見てきた。あっちこっちの枯れ木に、水分を吸ってプルンプルンになったキクラゲ類が元気な姿を見せていた。
    キクラゲ」と聞くと、通常市販されているアラゲキクラゲを想像するので、もっと黒くてぶ厚いイメージがあるが、レギュラーのキクラゲは色形がとても穏やかで、空にかざすと光が透けて見える。食べた時の歯ごたえも、ソフトである。真っ白なシロキクラゲはデザート向き。汚れ知らずの若い菌は、なんとも美しい。玉のような粒が枯れ枝に並ぶのは、タマキクラゲ。写真をアップした個体は玉が潰れ気味だが、小さな粒が小枝に並ぶ姿は可愛らしい。枝にコールタールがへばりついたように見えるのはヒメキクラゲ。もともとは小さな球状の子実体として発生するが、それぞれが融合してこんな姿になるらしい。こう見えても食べられるようだが、なかなか手が出せない見映えではある。
    天候に合わせ乾燥~吸水を繰り返して成長していくキクラゲ類は、これからの梅雨シーズンの森の主役の一つだ。


    2011/5/25 (東京郊外) ※キクラゲ


    2011/5/25 (東京郊外) ※シロキクラゲ


    2011/5/25 (東京郊外) ※タマキクラゲ


    2011/5/25 (東京郊外) ※ヒメキクラゲ

    モシャモシャの房状きのこ

    赤松(たぶん)の切株から生えていた。なんかモシャモシャした感じの固まりで、近づいてよく見てみると先端が細かくホウキタケ様に分岐をしている。フサヒメホウキタケホウキタケ科ではなくフサヒメホウキタケ科という別の科に分類されている。古くなると、全体が黒っぽくなってくる。去年もおなじ切株から、たくさんの同種が発生していた。時間をかけて、少しずつ少しずつ切株を分解しているのだろう。無毒だそうで、食べている人もいるようだ。


    2011/5/19 (東京郊外)


    2011/5/19 (東京郊外) ※先端の分岐状態のどアップ写真。

    梅雨前でも元気なメジャー菌

    爽やかな初夏という季節は、人間にとっては気持ちの良いシーズンであるが、キノコにとってはあまり好ましくない季節なのではなかろうか。やはり湿気が少ないからか、今から梅雨の時期あたりまでは、森の中はキノコの「閑散期」になる。
    森が乾ききる前に雑木林を覗いてきたのだが、あっちこっちで見られたのが、このマツオウジだ。漢字で書くと、残念ながら「松王子」ではなく「松旺子」。シイタケに近い仲間で、かなり強靱な肉質。上の写真の個体で径20cmほど。見た目も立派だ。ヒダのエッジがギザギザしている。赤松などの切株や枯れ木に生えるので、時には木造の家屋や風呂場から発生するなんてこともあるらしい。炊き込みご飯にすると旨いが、体質によっては合わない人もいるようだ。


    2011/5/19 (東京郊外)


    2011/5/19 (東京郊外) ※これは幼菌。


    ※ヒダの端がノコギリ状になるのが特徴。
    Eat-a Fungi.
    東京在住。キノコ中級者。いちばん好きなキノコはチャナメツムタケ。自由業。

    Eat-a Fungi

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    *このブログ中でのキノコの同定には間違いがある可能性もあります。天然キノコを食される場合にはご自身の責任においてご判断ください。 *福島第一原子力発電所事故の影響により富士山をはじめとする各地で天然キノコの採取に対する自粛の要請が自治体から出されています。このサイトは皆さまに各地での天然キノコ採取を薦める主旨のものではありません。くれぐれも、各自、自己責任でのご判断を願います。