モミの樹の下のアズキゴケ

    ヒメサクラシメジ。関東圏では?あまりメジャーではないキノコだが、能登地方ではポピュラーなキノコらしい。地方名はアズキゴケ。小豆色のキノコという意味だろう。モミの樹の下に群生する。サクラシメジを凝縮したような見栄えだが、傷がついた部分?は濃い小豆色になっている。ヒダはアズキアイス色。モロくて傷みやすい印象だ。ただし、味においては、サクラシメジとは違って苦みもなく美味しいキノコ。


    2012/10/20 (富士山)


    2012/10/20 (富士山) ※傘の径が7〜8cmの大物も。

    滑り込みセーフのマツタケか

    今年は9月中は猛暑で、10月になってもなかなか気温が下がらなかった。ここに来てやっと気温が下がり始めていたが、雨が降らず地面はカラカラ。地元のキノコ師の人たちも、先週には「このまま霜が降りて終わっちゃかも」などと言っていたが、この水曜〜木曜に恵みの雨がやっと降ってくれた。この週末がワンチャンスになるのではないかと思い、本日、日の出とともに富士山麓のアカマツ林に入ると、馴染みのある鱗片を付けた大型のキノコが出迎えてくれた。写真上から90g、80g、110gのマツタケ。3本の宝物を根元から慎重に抜き終わって後ろを振り返ると、単身のキノコ師がこちらに近づいていた。まさに滑り込みセーフという状況だったようだ。


    2012/10/20 (富士山)


    2012/10/20 (富士山)


    2012/10/20 (富士山)

    アニスの匂いがするキノコ

    マツタケを探しに入ったアカマツ林の中の、広葉樹が集まっている一角に、白くて地味なキノコがちょこんと1本生えていた。あまりにも地味でか弱そうなのでそのまま通り過ぎようとしたのだが、その傘の白色の中にほのかに青色を感じた。もしや?と思って腹ばいになり鼻を近づけてみると、強くはないが、確かにアニス臭がする。初見のアオイヌシメジだ。
    図鑑などで見るものはもっと青色の濃いものが多いが、今回出会ったものはもともと色の薄い個体なのか、それとも雨に打たれて色あせたものなのかはわからない。根元は綿毛状の菌糸で覆われている。アニス臭のするキノコでは、他に食用のブナハリタケが有名だが(キンモクセイの匂いとも言われる)、このアオイヌシメジも食べられるらしい。その香りは「桜餅の匂い」とも言われるスイーツ系?のキノコだが、たくさん採れたら一度は食してみたいものだ。


    2012/10/14 (富士山)


    2012/10/14 (富士山) ※根元は綿毛状の菌糸で覆われている。

    ハツタケご飯の旨さ

    富士山ではあまり馴染みがないように思われるハツタケ。それは、アカマツ林に早めの季節に入ることが少ないからだろうか?シーズンの最初の頃に出始めるキノコだから初茸と名付けられている。自分は、過去にも、10月の始めにマツタケを探しにアカマツ林に入った時、(遅れて?)発生しているハツタケをわずかに見つけたことがあったが、今回は、おなじ季節の同じような場所で小群生に当たった。
    色が変わる前のハツタケは赤紫色の立派なキノコだが、緑青色が出始めた後のハツタケは、青カビを連想させる「気持ちの悪い存在」に様変わりする。変色性が強いキノコなので、デフォルトの色のハツタケにはなかなか出会えない。今回出会ったハツタケはまだキレイな色の個体も多く、どうやら出始めたばかりのものだったようだ。今年は猛暑で夏が長引いたので、ハツタケの出るタイミングも遅れたのであろう。
    以前にハツタケを採った際には、数が少なかったので塩焼きにして食べたのだが、今回はそこそこの数を採ったので、有名な「ハツタケご飯」を作ってみた。爽やかな香りと大地の香りとが混ざり合って、なかなか上品な味わいだ。これまでに食べてきたどのキノコの炊き込みご飯とも異なる風味で、自分の中ではかなり上位にランキングされることになった。


    2012/10/6 (富士山)


    2012/10/6 (富士山) ※緑変した後のハツタケ
    Eat-a Fungi.
    東京在住。キノコ中級者。いちばん好きなキノコはチャナメツムタケ。自由業。

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    *このブログ中でのキノコの同定には間違いがある可能性もあります。天然キノコを食される場合にはご自身の責任においてご判断ください。 *福島第一原子力発電所事故の影響により富士山をはじめとする各地で天然キノコの採取に対する自粛の要請が自治体から出されています。このサイトは皆さまに各地での天然キノコ採取を薦める主旨のものではありません。くれぐれも、各自、自己責任でのご判断を願います。