ざらざらした柄のハラタケの仲間

    ザラエノハラタケのキレイな個体が撮れたのでアップ。森の中というよりは、道ばたや原っぱのようなところに生えている印象が強い。開ききる前のカサはこんもりした饅頭型だが、頂点が平ら気味に潰れている。これは、ウスキモリノカサなど、このキノコの仲間の特徴の一つだろう。ヒダの色はうす紫→ココア色→黒と変化する。若いうちはヒダがシッカリと膜で覆われていて、成長するとそれが破れて垂れ下がり大きなツバとなる。人によって胃腸系の中毒を起こすと言われているので、ご注意を。


    2013/9/28 (富士山)


    2013/9/28 (富士山)


    ※ヒダは最初は淡い紫色をしている

    深山の主(あるじ)

    富士山の森の中に入ると、もっとも存在感を放っているキノコがこれだ。ミヤマタマゴタケ。淡い褐色のカサというイメージもあるが、ここにアップした個体は灰色に近い色味で条線が目立つ。富士山でよく見かけるのはこのタイプだ。(細かく分ければさらに別の種類ということもあるのか?)
    ツボ、ツバ、条線と、似た特徴を持つものにツルタケダマシやヒダが赤みがかってるアカハテングタケタマゴテングタケモドキ)などがあるが、こちらは高さ30cmクラスも珍しくない超大型菌であり、また生える場所がそもそも違うのではないか。ミヤマ(深山)の主と呼ぶに相応しい圧倒的な存在感である。


    2013/9/28 (富士山)


    2013/9/28 (富士山)


    2013/9/28 (富士山)

    タヌキの袋にゃツヤがある

    大雑把にはホコリタケと呼んでいる菌だが、細かく分けるならば、こっちはタヌキノチャブクロということになりそうだ。地上に発生し、全体的に灰白色で、表面のイボ(トゲトゲ)が目立つのがキツネノチャブクロ(狭義のホコリタケ)。一方、腐朽木や切株などから発生し、全体的に灰褐色、イボが目立たずツルンとした印象を受けるのがタヌキノチャブクロ。キツネは柄がしっかりと存在している場合が多く、タヌキの柄は目立たない。自分のイメージだとこんな違いになるのだが、いかがだろうか。どちらも若いウチならば、表皮を向いて食べることができる。食べた印象は「菌臭のするハンペン」といったところか。皮をはがすのが面倒ではあるが、不味くはない。


    ツルのようにスラッと伸びた首を持つキノコ

    超メジャーなキノコなのにも関わらず今までアップされてなかったのは、正直、この種類のキノコにはあまり詳しくないからだ。ここにアップした個体はツルタケだと思うが、「ホントにカバイロツルタケじゃないか?」と聞かれると「たぶん」としか言えない。柄がほとんど白いので、たぶんツルタケのはず。たぶん・・・。
    ツルタケカバイロツルタケも、どこにでも生えているような食菌だ。しかし、私らは食べない。最初の「教育」で「この手(ツルタケの仲間)のキノコには猛毒菌があり、間違えるとシャレにならないから食べない方がいい」と教わったからだ(教育というのは、富士山の山小屋のオヤジさんやお土産屋のオバチャンなどによる「教え」のこと)。こういう教えのもと、富士山にはもっと立派なツルタケの仲間が生えていることも手伝い、あまり関心を寄せてこなかったわけだ。
    ツルタケには2種類あるという。褐色系でカサの真ん中が突起状になっている本家と、灰色系でカサの中央が平らなAmanita mairei(マイレイツルタケとかナガミノツルタケとか呼ばれる)と。いずれもツバはなく、膜質のツボがあり、カサに条線が入る。


    2013/9/28 (富士山)


    2013/9/28 (富士山)


    ※この長くて美しい柄がツルタケたる由縁。根元にはツボがある

    キハツタケの乳液の青変

    富士山では、どこに行ってもキハツタケが元気だった。出たばかりの若い個体は非常にキレイな造形をしている。ボソボソ系のキノコであるが、湯こぼして苦みを除いてから調理すると美味しいという。
    キハツタケを傷つけると白い乳液が出て時間の経過とともに青変するのだが、せっかちな自分は「時間の経過」を待てず、その青変を写真におさめることができずにいた。今回、どなたかが傷つけたのであろうキハツタケが森の中に転がっていたので、これ幸いとばかりに撮影してきた。時間の経過がちょうどよかったのか白い乳液、青変ともに確認できた。


    2013/9/28 (富士山)


    ※白い乳液が、しばらくすると青変する

    生えているのはカビではなくトゲ

    森の中で見かけると、一瞬、カビに冒されてしまったホコリタケか?と思ってしまうが、細かいトゲが生えたホコリタケの仲間だ。自分の記憶の中からすぐにアラゲホコリタケの名前が浮かんだが、調べてみると、似た種類としてツブホコリタケアラゲホコリタケモドキなども出てくる。図鑑には出てなかったのだが、ネット上の情報から推測すると、これはたぶんクロホコリタケだ。


    2013/9/28 (富士山)

    非常に脆い茶わん

    オオチャワンタケか?クリイロチャワンタケか?図鑑で見ても、また以前見たオオチャワンタケも明るい黄土色のようなカラーリングだったが、この個体は椀の内側にオリーブ色が感じられるのでクリイロチャワンタケとしておこう。一個一個の茶碗型がゆがんでしまうくらいに密集した状態で、シラビソ植林の伐採後地に生えていた。
    力を加えると、すぐにボソッと崩れ落ちてしまう。見た目の印象と違って、キクラゲのような弾力がまったくない。以前、オオチャワンタケを鍋に入れて食べてみたことがあるが、味も弾力も何もなく、何か土くれを食べているような感じだった。毒ではないようだが、わざわざ食べる必要もないキノコだと思う。


    2013/9/28 (富士山)


    ※すぐにボロボロと崩れ落ちる
    Eat-a Fungi.
    東京在住。キノコ中級者。いちばん好きなキノコはチャナメツムタケ。自由業。

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    *このブログ中でのキノコの同定には間違いがある可能性もあります。天然キノコを食される場合にはご自身の責任においてご判断ください。 *福島第一原子力発電所事故の影響により富士山をはじめとする各地で天然キノコの採取に対する自粛の要請が自治体から出されています。このサイトは皆さまに各地での天然キノコ採取を薦める主旨のものではありません。くれぐれも、各自、自己責任でのご判断を願います。